若手院内SEの備忘録

都内で奮闘する病院システムエンジニアの記録

【院内SE】病院のシステムエンジニアとは

【自己紹介】

初めまして、病院でシステムエンジニアとして勤務するAoといいます

 

私は現在、都内の病院でSEとして働いております。

 

世間的にはあまり聞きなれない職業の為、【院内SE】って何?どんなことをしているの?となる方が多いかと思います。

今回はそんな医療現場において必要不可欠なシステムエンジニアの業務内容ついて深ぼってお話していきたいと思います。

 

院内SEを目指している方にも参考になる記事かと思います!

 

院内SEって何?

チャットGPTの回答

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「院内SE」とは、「院内システムエンジニア」の略称であり、医療機関や病院内での情報システムに関する技術的なサポートや管理を担当する専門家のことを指します。院内SEは、医療情報システムの構築、運用、保守、トラブルシューティングなど、医療現場で必要なIT関連の業務を行います。彼らは、医師や看護師などの医療スタッフがスムーズにシステムを利用できるように、システムの安定性やセキュリティを確保するための役割を果たします。

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主に医療機関(病院やクリニック)等に勤務するシステムエンジニアの略

診療で使用する電子カルテを始めとした、電子機器や医療機器の運用、保守を担当するエンジニアの事です。

一般的にSEというとプログラミング開発をイメージされる方も多いですが、院内SEの特徴として開発よりも保守フェーズが多いのが特徴です。

 

医療関係者の縁の下の力持ちを担っています

 

それでは細かく仕事内容を見ていきます。

 

院内SEの仕事内容とは

医療情報システムの設計および構築

院内SEは医師やその他の医療関係者のニーズに合わせて、電子カルテの仕様を変更し、構築を行います。

他にも医療用の画像管理システム(撮影した画像を管理するシステム)や処方管理システム(薬剤を管理するシステム)などがあります。

院内には多くのシステムが混在しており、全てのシステムが複雑に絡み合って医療を提供する体系を取っています。

 

会計請求を行う医事・会計システムなども電子カルテで担っています

 

②システムの運用管理

医療情報システムの日常的な運用を管理します。

電子カルテのモニタリング、データバックアップ、アップデートなどが含まれます

電子カルテを管理するサーバ側の保守や運用管理も業務の1つです。

患者の命に直結する仕事でもあるため、電子カルテが使用できない状況というのは病院においてあってはならないことです。

それを回避するためにも常日頃からシステム障害が発生しないように努めていくことが必要となります。

 

③システム保守&トラブルシューティング

システムの保守作業を行い、必要に応じてトラブルシューティングを行います。

例えば、端末が壊れた/キーボードが外れてしまったなどのハードウェアのトラブルや、エラー表示がされる/プリンターが発行されない等のソフトウェアのトラブル解決、システムの障害対応などが含まれます。

上記のような現場へのトラブルシューティング対応が実際の院内SEの業務として、多いかと思います。

医療従事者の方々は普段からPC等に触りなれていない方も多いので、パソコンのご相談も多く、何でも屋としてSEが見られていることも多々あります。

病院によってはトラブル対応業務が8割を占める職場もあります。

④ユーザサポートとトレーニン

医療スタッフに対してシステムの利用方法やトラブルシューティング手順などを教育し、サポートを提供します。

例えば電子カルテの使用方法や、プリンターが詰まった際の対応などがあげられます。

24時間の対応が必要となる中で、夜間の救急対応時にトラブル等が起こった際に一時的な対応が現場で行えるように、医療従事者の方々への使用方法を指導をしていきます。

余談ですが、診療報酬管理加算1という算定項目で、現場への操作指導を行っているか?といった項目があるため、今後病院全体としてより一層必要な動きとなってくるはずです。

 

最近では動画配信を通して従業員へのレクチャーを行う病院が増えています

⑤システムのセキュリティ管理

昨今、病院を標的としたランサムウェアが多発し診察が停止するといった事態に陥る病院が多く見られています。

院内SEとして医療情報セキュリティを確保し、患者情報のプライバシーとデータの安全性を保護するよう努める必要があります。

アクセスの管理や、データの暗号化、セキュリティポリシーの規定等、やることは多く大変ですが、院内SEの対応範囲としては必須になるかと思います。

 

上記に挙げた項目が院内SEの主な業務範囲となります。

そのほかにも電子カルテで使用する資産管理など業務範囲は多岐に渡りますが、概ねサポート役として電子カルテの安定稼働を目的とした立ち位置になります。

 

そのため、最初にも話しましたがプログラミングのスキル等は必須ではありません

求人を見るとクリニックで開発業務をメインに募集を行っている会社もありますが、多くの病院で必要とされる院内SEにはプログラミング知識よりも、NWの知識コミュニケーション力が必要とされる現場だと私は思います。

 

まとめ

院内SEとは病院内におけるシステムエンジニアの略。

電子カルテで使用する環境の保守やセキュリティ等の運用管理を行っている。

開発のスキルは必須ではない為、未経験でSEをやりたい人にもおススメ

 

当ブログでは院内SEで実際に勤務する私がSE目線で様々なことを紹介していきます。

 

 

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